2022/09/16
腰痛予防 荷物運びは体ごと向きを変えて
最新の国民生活基礎調査によると、腰痛を訴える人の割合が男性で1位、女性では2位でした。つまり、腰痛は誰もが経験しうる身近な症状と言えます。
先日、体操指導のため公民館に行った際、最近まで腰痛を患っていたという60代男性に会いました。男性は庭にある大きな植木鉢を一人でいくつも移動させ、長時間にわたって中腰で植え替え作業をした後、腰が痛み始めたそうです。
その後は、無理せず安静に過ごしたので、徐々に快方に向かい、今は体操ができるまで回復しました。この場合、重たい物を持った状態で腰をひねったこと、長時間の中腰姿勢が腰痛の原因になった可能性があります。
作業中の腰痛予防には①力任せに重たい物を一度に持たず、小分けにして運ぶ②物を動かす際は腰をひねらないように事前に足の位置を構え、体ごと向きを変える=写真=③作業中に休憩を入れる④作業時はコルセットなどで腰を安定させる-などがあります。これからの季節、庭や畑などでの作業が増えますので、腰痛を起こさない作業を心掛けましょう。
(但馬長寿の郷 養老宣太郎) (令和4年5月21日 神戸新聞転載)