2022/09/16
地域で支え合う仕組み 楽しむことが継続の秘訣
介護が必要になった状態になったり、1人暮らしで認知症になったりした場合、住み慣れた地域で生活し続けるためには、身内や地域の人々の助け合いによる互助が必要です。ある地域では、ごみ出しが難しい人に代わって、地域の人が出す活動をしています。
代行だけではなく、さりげなく日々の様子を見守り、お互いにおしゃべりを楽しんでいます。また、1人暮らしの方に声をかけて一緒にタクシーで買い物に出かける人たちもいます。タクシー代が安くなるだけではなく、一緒に行動することを楽しみにしている人もいるようです。
このように楽しむことが継続する秘訣かもしれません。高齢化が進む中でも、互助が当たり前になれば、安心して生活することができます。まずは体操教室などの「通いの場」で仲間を見つけることから始めてみませんか。
また、地域には、編み物や将棋、囲碁などの趣味活動を「やってみたい」と考えている人も少なくありません。自分の趣味や特技が地域の役に立つかもしれません。住んでいる地域にどんなボランティア活動があるのか、社会福祉協議会に聞いてみることをお勧めします。
(但馬長寿の郷 理学療法士) (令和4年7月16日 神戸新聞転載)