2019/09/11
介護保険サービス 利用に必要な事項確認を
高齢者の介護を社会全体で支える「介護保険」は2000年4月に始まりました。19年が経過しても時々、介護や支援が必要との認定(要介護認定)を受けていない人から「友達と一緒にデイサービスに行きたい」「自宅の修繕費に介護保険を使いたい」などの相談があります。
介護保険サービスを利用するには、①市町村へ申請②主治医の意見書と訪問調査に基づく専門家による審査③介護が必要な状態であるとの市町村の認定―が必要です。申請は40歳から可能ですが、65歳未満の人は、老化による病気(特定疾病)が原因の場合に限られます。
審査の結果、介護の必要度(要支援1と2、要介護1~5の7段階)が認定されると、介護保険サービスを利用することができますが、必要度によって利用できるサービスの種類や回数が異なります。庭掃除やペットの散歩など、介護保険サービスの対象とならないものもあります。どんな支援が受けられるのかを知っておくことは非常に大切です。
介護が必要と感じたら、まずは地域の地域包括支援センターなどに相談しましょう。
(但馬長寿の郷 理学療法士)
(神戸新聞 令和元年8月31日転載)