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2020/01/08

但馬に多い糖尿病 重症化予防へ必ず受診を

 2016年度の兵庫県健康づくり実態調査によると、但馬地域で医療機関や健康診断で糖尿病とされたことのある人は県内で最も多い20.4%で、県全体(12.8%)の1.6倍でした。但馬で糖尿病を指摘された人のうち、約3割は治療を受けたことがなく、約1割は治療を中断しています。

 治療につながりにくい理由は、はっきりとした自覚症状がないためです。病気の進行が遅いため、喉の渇きや頻尿、多尿、手足のしびれなどの自覚症状が出てきた時には、かなり進行した状態です。

 糖尿病は自然に回復することはなく、血糖値が高い状態を放置すると1、2年で腎機能が低下する危険性が高まります。5年~10年後には網膜症や神経障害、腎症などの合併症を起こすとされています。

 健診で糖尿病の疑いを指摘されたら、放置せずに、必ず受診しましょう。血糖値のコントロールが重症化予防につながります。治療には、食事療法、運動療法、薬物療法がありますが、病状によって治療方針が異なります。自分で判断せず、必ずかかりつけ医と相談し、検査や治療を継続しましょう。

 

(但馬長寿の郷 保健師)

(神戸新聞 令和元年12月7日転載)