2017/11/10
お薬手帳 1冊にまとめて服薬管理を
先日、82歳のある女性から、「ふらつくことがあり転倒が心配なので、自宅に手すりを設置したい」という相談を受け、お宅を訪問しました。
ふらつきの原因を探るため話していると、複数の医療機関からたくさんの薬を処方され、服用していることが分かりました。薬の飲み合わせによっては、ふらつきの原因になることがあります。そこで次に主治医に受診する際、全ての薬をみてもらう事にしました。
この女性は、処方されている薬を記録する「お薬手帳」を3冊も同時に使っていました。せっかくお薬手帳を持っていても、複数の手帳に別々の内容が記されていると、医師や薬剤師は患者が飲んでいる薬を全て把握できず、正しい服薬管理ができません。
反対に、複数の医療機関で薬を処方されていても、1冊の手帳に全て記録しておけば、同じ効能の薬を減らしたり、飲み合わせを工夫したりして、副作用を軽くすることができます。
お薬手帳は何冊お持ちですか?もし複数の手帳をばらばらに使っている方は、医療機関や薬局に相談して1冊にまとめてもらいましょう。
(但馬長寿の郷 理学療法士)
(神戸新聞 平成29年10月21日版転載)