2022/02/17
すこやかセンター特別展示 褥瘡・拘縮予防用具を紹介
但馬長寿の郷では、年に1度、普段は展示していない福祉用具の特別展示を開いています。今年は「原因から学ぶ褥瘡(じょくそう)・拘縮(こうしゅく)予防関連用具展示会」です。
褥瘡は「床ずれ」とも呼ばれ、主に寝たきりの人の背中やお尻、かかとなど骨が出っ張った部分にできる傷です。主な原因は「圧迫」や「ズレ」「摩擦」です。例えば、ベッド上で身体を上に引き上げると、お尻や背骨に摩擦やズレが生じます。これが褥瘡の発生につながります。
さらに、身体の拘縮や低栄養による「痩せ」、尿や便でオムツが汚れた状態が続くことも影響します。
褥瘡予防には、その原因を知り、それに合わせた対応が必要です。例えば、骨が出っ張った部分の圧迫が原因の場合、エアマットが効果的です。エアマットは空気で身体を浮かせる構造で、圧迫を軽減します。最新のものは、寝心地も良く、自動で体重を測定し、適切な「圧」に調整が可能です。
今回の展示は、福祉用具に加え、予防に必要な知識を学ぶことができます。期間は11月5日まで。ぜひご来場ください。
(但馬長寿の郷 理学療法士)(令和3年10月17日 神戸新聞転載)