2020/09/18
スタンディングリフト 持ち上げず介助が楽に
介護の分野では、介護者と要介護者、双方の体を守るために「持ち上げない、引きずらない介護」(ノーリフトケア)が広がっています。
これまでは、家族や介護施設職員らが直接、持ち上げたり引きずったりすることが当たり前でした。しかし近年、介助者の負担を軽減するノーリフトケアの福祉用具が普及しつつあり、力ずくで介助しなくても良い場面が増えてきました。
その一つにスタンディングリフトがあります。立ち上がりや、立った状態を保つことを電動などで補助します。持ち上げないため介助者が体を痛めることがなく、ベッドから車いすなどへの移乗でも負担を軽減できます。介助される人も無理に持ち上げられないので、苦痛が少なくなります。
スタンディングリフトにはさまざまな種類がありますが、実際に目にする機会はほとんどないと思います。今回、但馬長寿の郷では、9~23日の午前9時~午後5時(最終日は正午まで)、スタンディングリフトや見守りセンサーの展示を行います。平日は専門職による説明も行うので、ぜひお越しください。
(但馬長寿の郷 理学療法士)
(神戸新聞 令和2年9月5日転載)