2020/08/03
フレイル予防 活動的な生活を送ろう
新型コロナウイルスによる自粛生活がきっかけでフレイル(虚弱)になった人が増えているそうです。
先日、感染を恐れて外出を避け、家に閉じこもりがちな生活が続く80代の女性に会いました。座りっぱなしの生活が続き、足腰の筋力が衰えて、つまずく回数が増えたり、2階に上がることが苦痛になったりして、フレイルになり始めていました。
フレイルの状態を放置すると、介護が必要な状態になる可能性が高くなると言われます。新型コロナウイルスの感染を予防しながら、活動量を減らさない生活を送ることが大切です。
この女性も、自粛中に新聞でフレイル予防の記事を目にして、感染予防と活動量の維持を両立させることが重要だと気付いたそうです。そこで、「3密」を避けるなどの感染予防とともに、少しずつ外出機会を増やし、ウォーキングを再開しました。今ではつまずく回数が減り、体力の回復を実感しているそうです。
みなさんも、感染予防に努めながら、自宅で体操に取り組んだり、今まで続けていた活動を再開したり、自分に合った方法で活動量を増やしてフレイル予防を始めませんか。
(但馬長寿の郷 理学療法士)
(神戸新聞 令和2年7月25日転載)