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2023/04/05

フレイル予防 運動や栄養、社会参加を

 先日、厚生労働省から2021年の日本人の平均寿命が発表されました。男性が81.47歳、女性が87.57歳で、人生90年が現実的になってきました。そして今、長い人生を元気に過ごすために注目されているのが「フレイル予防」です。

 フレイルとは、元気な状態ではないが、介護が必要な状態でもないことをいいます。「虚弱」と言い換えることもあります。フレイル予防は、介護が必要になる原因を予防することなのですが、男性と女性ではその主な原因が異なります。主なものは、男性は脳血管疾患や認知症で、女性は認知症、骨折・転倒です。

 これらの予防に共通するのは、運動と栄養、社会参加といわれています。運動は、家事や畑(庭)仕事、体操など日常の活動量を増やすこと。栄養は口の清潔を保ち何でも食べること。特に高齢者は医師の指示がないのに自分でダイエットするのは控えましょう。そして社会参加は人との関わりを持ち続けることで、電話やメールでも予防効果はあるそうです。

 これに加え、特に男性は脳血管障害、女性は骨折・転倒の予防を意識し、元気な90歳を目指しましょう。

  (但馬長寿の郷 理学療法士)  (令和5年2月18日 神戸新聞転載)