2019/07/16
介護予防 人との交流 元気の秘けつ
近年、介護予防における「社会参加」の重要性が指摘されています。なんだか難しいことと思いがちですが、社会参加とは「人と交流し、自ら楽しむこと」と言えます。
腰椎の圧迫骨折によって自宅で療養していた80代の女性は、以前は仲良しグループで公民館の体操教室に通い、終わってからのお茶会を楽しみにしていました。骨折後は、足腰が弱り、体力に自信がなくなってしまい、友人たちとの楽しいお茶会への参加を諦めかけていました。
そこで、体力を取り戻すため、ケアマネジャーと相談して、デイサービスでの運動プログラムを提案しました。意欲的に取り組まれた結果、再びお茶会に参加できるまで体力が回復。ご本人も友人も、また一緒に楽しいお茶会ができることを大変喜ばれていました。その後、仲良しグループからの誘いで、体操教室も再開され、骨折前と同様、元気に生活されていると伺っています。
仲良しグループとの絆がなければ、元気を取り戻すことが難しかったと思われます。人との交流は、元気に暮らし続ける秘訣の一つです。皆さんも積極的に交流し、生活を楽しみましょう。
(但馬長寿の郷 理学療法士)
(神戸新聞 令和元年7月6日転載)