今冬も寒さの厳しい日が続いています。この時期は外出する機会も減り、暖かい家の中で過ごす時間が長くなります。厳しい寒さをしのぎ、部屋を暖かくするために、石油ファンヒーターやこたつ、電気カーペットなどの暖房器具は必要不可欠ですが、転倒の原因になることがあるのをご存じでしょうか。

  例えば、石油ファンヒーターやこたつの電気コードに足先が引っかかることがあります。よく通る場所にコードが複数あると、危険性が高まります。

　また、こたつの周りには、こたつ布団や座布団など足元に引っかかりやすいものがあります。ひじ掛けの付いた座椅子はこたつから出る際に、またぐこともあり、足が引っかかったり、ふらついたりして転倒することもあります。

　転倒予防には、できればよく通る場所を避けて電気コードを配線することや、こたつの周りを整理して足元を広くすることなどが効果的です。ひじ掛けのある座椅子はひじ掛けをはね上げられるものにするなど工夫して足元をすっきりさせ、転倒せずに安全に過ごしましょう。

　（但馬長寿の郷　理学療法士）（令和4年1月30日　神戸新聞転載）