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2018/12/19

初期集中支援チーム 認知症による困り事を解決

 今年4月から県内全市町に「認知症初期集中支援チーム」が設置されました。構成メンバーは、医師や保健師、栄養士、理学療法士、作業療法士などの専門職です。認知症状や自宅での生活の様子を見た結果などをチームで協議して、受診を勧めたり、生活の困り事を解決したりする支援を行っています。

 具体的な活動の一例を紹介します。ある女性から地域包括支援センターに、「買い物と調理ができなくなった」と相談がありました。メンバーが自宅を訪ねて話を聞くと、記憶力や判断力の低下があると判明しました。そこで専門医の受診を勧めた結果、服薬治療に結び付きました。

 また、「同じ物を買ってしまう」「献立が決められない」という困り事もありました。1人で支払いや調理はできることから、「購入する物をメモに書いた上で買い物に行く」「献立はヘルパーの協力を得て決める」などと助言しました。その結果、今では買い物や調理が問題なく続けられています。

 物忘れや日常生活での失敗などが気になり始めたら、地域包括支援センターにお気軽にご相談ください。チームのメンバーが話をうかがい、専門的な立場で適切なアドバイスをしてくれます。

 

(但馬長寿の郷 作業療法士)

(神戸新聞 平成30年11月24日転載)