2019/10/21
手すり設置のポイント(上) 転倒防止へタイミング重要
但馬長寿の郷では、バリアフリーなど住宅改修の相談にも応じています。住宅改修に関する相談で特に多い「手すり」の設置のタイミングと、設置する際の注意点について2回に分けて説明します。
ある80代の女性は、加齢とともに足腰が弱り、家の中での移動時には廊下の壁や柱、家具などを支えにしていました。今夏、強い腰痛であまり動けなくなり、さらに足腰が弱って、廊下の移動時に転倒しました。
転倒を機に、本人だけでなく家族も手すりの必要性を痛感し、ケアマネジャーと相談。廊下や玄関などに設置した結果、安心して移動できるようになりました。
普段から何かを支えにしながら歩いていると、いつ手すりを設置すればいいのか悩むことがあるでしょう。例えば、床や椅子から立ち上がるのに時間がかかる▽段差や階段の柱や壁に手あかがついている▽手で支えていても曲がり角などでふらつく―などがみられたら、手すりを設置するタイミングだと考えましょう。
設置をお考えの際には、地域包括支援センターまたは但馬長寿の郷すこやかセンターにご相談ください。
(但馬長寿の郷 理学療法士)
(神戸新聞 令和元年10月12日転載)