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2022/02/03

熱中症予防と感染症防止  密避けマスク外し屋外活動を

 マスクや換気などの「新しい生活様式」の下で2度目の夏を迎えています。

 マスク着用により熱中症のリスクが高まることから、昨夏にも、環境省と厚生労働省が、熱中症予防と感染防止の両立を図るよう注意喚起しましたが、今夏も同じように注意が必要になりそうです。

 特に、高齢者は体内水分が若年者と比べて少ない上に、暑さや喉の乾きを感じにくいという特徴から、気付かないうちに熱中症になっている場合があります。

 農作業やグラウンドゴルフなど、外で過ごす機会が多くなる季節、屋外で活動する際の予防対策として、①比較的涼しい朝や日差しの和らぐ夕方を選び、日傘や帽子で暑さを避ける②息切れするような激しい活動は避ける③周りに人がいない場合は、マスクを外して活動④日陰で休憩し、こまめに水分補給を行なう-などがあります。めまいや立ちくらみ、体のだるさや頭痛、吐き気など、熱中症の症状が現れる前にこれらの予防策を講じるようにしましょう。

 日頃から体調管理に努め、活動的に暑い夏を乗り切りましょう。

 

 (但馬長寿の郷 理学療法士) (神戸新聞 令和3年6月19日転載)