2017/11/10
生きがいづくり 体操教室など「通いの場」利用を
今、地域住民が主体となって開く、体操教室やふれあい喫茶といった「通いの場」が注目されています。
ある80代の男性は自宅にこもりがちで、運動したり、人と交流したりすることがほとんどありませんでした。しかし近所の公民館で、住民が運営する体操教室が周1回開かれることになり、思い切って参加することにしました。
当初は体力がなく、体操の途中で休憩が必要でした。教室後には疲れてしまい、歩いて家に帰るだけで息切れしていたそうです。それでも毎週欠かさず通った結果、半年後には体操を中断することも、帰りに息切れすることもなくなりました。最近は一緒に参加する方々との交流が楽しみになっているようです。
このような「通いの場」が増えれば、できるだけ介護に頼らない生活を目指す「介護予防」につながります。住民同士の絆が生まれ、高齢でも生きがいを持って暮らせる地域づくりにも役立ちます。
身近にある通いの場を見つけ、足を運んでみませんか。体操教室などに関する情報は、最寄りの地域包括支援センターにお問い合わせください。
(但馬長寿の郷 理学療法士)
(神戸新聞 平成29年11月4日版転載)