2022/03/28
自宅でのリハビリ 望む生活を継続可能に
先日お会いした80代の女性は、病気で入院していましたが、大きな身体機能の低下もなく退院しました。しかし、その後に自宅で転倒して、けがもなく痛みもとれたのですが、歩く自信を失い、寝て過ごすことが増えてしまいました。
幸い、まだ歩ける力は温存されており、本人にも「また出掛けたい」という希望がありました。そこで、「リハビリすればもっと動きやすくなる」と伝えました。ただ、外出するには自信が持てないため、自宅でのリハビリを希望されました。
介護保険には、訪問看護ステーションなどからリハビリ専門職が自宅を訪問するサービスがあります。生活の場で行うので、身体機能向上だけでなく、入浴方法や家事動作など生活の困りごとに沿ったリハビリを受けることができます。また、介護する家族への介助指導も可能です。
この女性は自宅でリハビリを受け、家の周りを散歩するまでに回復しました。自宅でもリハビリを継続することで、望む生活を続けることができます。自宅でのリハビリを希望される人は、まずはケアマネジャーにご相談ください。
(但馬長寿の郷 理学療法士) (令和4年3月19日 神戸新聞転載)