2020/11/17
見守りセンサー 介護者の精神的負担軽減
先日、認知症の父親を介護する60代の女性にお会いしました。知らない間に家から出て行方が分からなくなったことや、夜間にベッドから転落することが増えたため、一日中目が離せず、自分の時間も拘束されて困っていました。
このような場合、センサーで人の動きを感知して見守りをする用具「見守りセンサー」を使うと、その場にいなくても、認知症の人の行動や転倒の危険を事前に知らせてくれます。常にそばにいる必要がなく、介護者の精神的負担も軽減できます。
介護保険を利用してレンタルできる見守りセンサーには、床にセンサーマットを敷き、立つときの重みを感知して介護者に知らせるもの、赤外線センサーでベッドからの起き上がりや廊下などを人が通過したときに知らせるものがあります。
この女性も、見守りセンサーを使うことで負担が軽減し、父親も大きな危険にさらされることがなくなりました。見守りセンサーにはさまざまなものがあるので、上手に活用しましょう。担当のケアマネジャーに相談するか、但馬長寿の郷の福祉用具展示場にお越しください。
(但馬長寿の郷 理学療法士)
(神戸新聞 令和2年10月24日転載)