2021/03/17
見守り・SOSネットワーク 認知症の不明者出さない
認知症が原因と思われる行方不明者数は、全国でも年々増加しています。兵庫県では、こうした行方不明を地域で見守り防ぐ「認知症高齢者等の見守り・SOSネットワーク」という仕組みが各市町にあります。
ネットワークには、行方不明になることが心配される人の情報を市町に事前登録し、日頃の見守りを地域で行う(見守り)▽行方不明となった際に、ネットワークの構成機関などに情報発信し、早期発見する(SOS)-の二つの機能があります。
家族が行方不明になると、まず慌てて自分たちだけで探してしまいがちです。見つからずに警察へ捜索願を出すときには時間が経過し過ぎていることが多く、捜索範囲が広がることに加え、人手が限られる夜間では、発見が難しくなります。
SOSネットワークに登録している構成機関は、コンビニなどの企業や郵便局員、自治会などです。事前に登録している情報を基に警察と協力しながら、より多くの目で捜索活動を行えるという利点があります。ネットワークへの登録については、お住まいの地域包括支援センターにお問い合わせください
(但馬長寿の郷 理学療法士)
(神戸新聞 令和3年3月6日転載)