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2022/09/16

転倒予防 体操続け足腰を鍛えて

 ある研究によると、高齢者の5人に1人が1年間に転倒を経験するそうです。高齢者の場合、転倒すると手首や太もものつけ根を骨折することが多く、生活のしにくさや寝たきりにつながることもあります。

 転倒原因の一つは、お尻や太ももが痩せ、いざというときに踏ん張りがきかないことです。また上半身の柔軟性が低下して、バランスを崩した時に体勢を立て直すことができないこともあります。加齢による身体機能の低下に要因があります。

 加齢による身体機能低下は、運動である程度補えます。しっかり踏ん張ることができるよう足腰を鍛えるには、椅子に座って片方ずつ膝を10秒程度伸ばしたり、片足立ちで30秒程度バランスを保ったりすることなどが効果的です。

 バランスが崩れた時に体勢を立て直す上半身の柔軟性を保つには、肩幅程度に両手を開き、棒を持って、ゆっくりと時間をかけて体を前後や左右に倒す、ねじるなどのストレッチを行うと良いでしょう。

 一人で体操を続ける自信がない人は、テレビの体操や公民館の体操教室などへの参加をお勧めします。

  (但馬長寿の郷  理学療法士) (令和4年6月4日  神戸新聞転載)