但馬長寿の郷では、年に１度、特別展示を行っています。今年は、施設や在宅で活用できる「見守りセンサー」を展示しています。

　最近では、高齢者だけの世帯や1人暮らし世帯など、子どもと同居しないで生活する場合も多く、互いの状況を知ることが難しい状況もあります。また、認知症の人が増えており、1人で外出し、家に戻れないこともあるなど、在宅生活における見守りの必要性が高まっています。そこで活用できるのが、見守りセンサーです。

　見守りセンサーには、カメラに加えて音、振動や温度などを感知するセンサーがついています。部屋の温度や明るさ、人の動きを感知してスマートフォンに送信してくれるものや、杖や靴に取り付けた衛星利用測位システム（GPS）センサーで外出先の居場所を知らせてくれるものなどがあります。使う人や環境に合わせて選択することができます。

　今回の展示会では、在宅だけではなく施設でも活用できるさまざまな種類のセンサーを展示します。期間は15日まで。ぜひご来場ください。

　　（但馬長寿の郷　理学療法士）　　（令和4年12月10日　神戸新聞転載）